ユキヤナギ(雪柳)に害虫「ワタフキカイガラムシ」

2023.10.23 14:36|季節の花
ユキヤナギ(雪柳)の枝に、白い小さな蕾(つぼみ)のようなもの付いている・・・とお聞きし伺いました

地植えのユキヤナギに害虫被害



これは、ワタフキカイガラムシ(綿吹貝殻虫)雌(めす)成虫ですね。白い綿状のロウ物質で覆われています。


ユキヤナギにワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)


ワタフキカイガラムシ(綿吹貝殻虫)正式名は「イセリアカイガラムシ」といいます。植物の幹、枝、葉裏に寄生して樹液を吸汁する害虫です。

顔をだしているワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)



今は、ぽつぽつ付いている程度ですが、どんどん増えていきます。

白い粒みたいなものはワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)


触ると"ぶにゅ~"っとしたかんじで、柔らかいです。指でつまんで取れます。

ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)の幼虫

ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)雌(メス)の成虫は、橙色している殻のほうに脚(あし)があり、白い綿状の物質は、卵嚢(らんのう)です。中に卵がたくさん入っています。

わたしは、ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)雄(おす)の成虫に遭遇したことは無いのですが、羽がある蛾(ガ)のような昆虫だそうです。


カイガラムシの駆除
ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)の幼虫は、殺虫剤で駆除できます。
成虫になるとロウ物質に覆われ殺虫剤は効かなく、枝や幹に付いた殻ごと手作業で(ブラシなどを使って)そぎ落とすことになります。

ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)


観察中、どこからともなくてんとう虫のベダリアテントウが数匹現れました!人間に警戒心がないのかもと(笑)

ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)を狙っているてんとう虫の「ベダリアテントウ」

救世主来る。害虫の天敵「ベダリアテントウ」の登場!


害虫退治をしてくれる、このベダリアテントウ(てんとう虫)は、ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)幼虫も成虫も捕食してくれます。



こっちの葉にも、ベダリアテントウ(てんとう虫)が現れました!

(ベダリアテントウを導入して防除に成功した例は多数有名です!)

てんとう虫「ベダリアテントウ」




ユキヤナギ(雪柳)は、孫生え(ひこばえ)がたくさん伸びてきます。枝が密生していると湿度が高くなり、カイガラムシが発生しやすいです。
今は10月下旬とあって、花芽が付いていますが、株元をすっきりさせて枝を透いていくことをご提案しました。(*^0^*)

地植えのユキヤナギに害虫被害・株元はひこばえまみれ


ユキヤナギの剪定適期
ユキヤナギ(雪柳)の剪定は、花後すぐ4月~5月が適しています。刈り込める時期です。
夏にぐんぐん枝が伸び、秋~以降に翌年開花する花芽を付け始めます。
茂った枝を間引く剪定は、花芽ができる前の8月下旬〜9月上旬には済ませておきます。
落葉期に剪定する際は、不要な枝を透かす程度にとどめておきます。



山崎造園では、庭木の剪定、庭管理、芝刈り・草刈り・雑草除去、庭の増設・改修工事など、成長しすぎた樹木の伐採や抜根工事も行っております。
薬剤散布なども承っておりますお気軽にご相談ください。



山崎造園のホームページへ
山崎造園のホームページへ
















テーマ:樹木・花木
ジャンル:趣味・実用

タグ:兵庫県宍粟剪定庭工事庭の手入れ造園土木庭管理公園樹害虫駆除

コメント

非公開コメント

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

yamasaki-zoen

Author:yamasaki-zoen
兵庫県宍粟市にある老舗造園業の「山崎造園」です。
庭木の手入れ・剪定・植栽1本から対応しております!エクステリア外構工事、造園土木工事はもちろん、坪庭や茶室の庭園、空き家・空き地の庭管理、倒木や枯れ木の撤去や移植、建物周囲の垣根・庭工事・増改築、庭のタイル磨き、季節の花の入れなどお気軽にご相談ください。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR