2013.06.15 18:12|作業
関守石を製作しました。

~ 関守石とは、茶庭や露地の飛び石や延段の岐路に据えられる石で、蕨縄やシュロ縄で十文字に結んである小石のことです。

 茶道の作法において、この石が置かれた場合、「これより中に入ることは遠慮されたし」の意味があり、これから先、客の出入りを遠慮してもらうための印として関守の役をもたせたためにこの名があります。~  

以上転載です。


IMG_20130609_154720_213.jpg
↑これが関守石です。何げなく置いてありますが主人の心づかいが表れています。



オーナー様がお茶会を主催されていて、その為に傷んだ関守石を作り直すのが今回の依頼です。



お恥ずかしい話ですが今回この依頼があるまで一度も作った事がなく受けるのを戸惑いましたが、「あなたなら作れるでしょ^^」と言っていただき、勉強させていただくつもりでやらせていただきました。


自分への忘備録のつもりで今回作り方を紹介します。

1 握りこぶし大の石と黒のシュロ縄(一ヒロの物と60cmの物 2本使います)

2 一ヒロのシュロの真ん中で輪を作り、石の安定する面に輪を置きます。

3 結んだ輪のシュロの一方を輪に通し、裏側で交差して十字にします。両方とも再度輪に通して十字に交差した箇所で一度シュロを固定します。今回は男結びにせず編んだシュロの下に挟んで固定しました。
P1060235.jpg

4 60cmのシュロを編み込みます。これで十字に交差した箇所から四本のシュロが出てくるようになりました。
P1060236.jpg

5 畳結びをしていきます。ちょうど四つの花びらができるような感じです。
P1060237.jpg

6 畳結びを何度もしていきます。結び目をまっすぐに見せる場合は右回転→左回転→右回転と交互に編んでいきます。
P1060238.jpg

7 任意の高さまで編み込めたら四本のシュロを結びます。一本で残り三本まとめて結ぶと四本全部がまっすぐ立ちます。
P1060239.jpg


完成です。
P1060240.jpg




わかりにくい説明ですが調べると他の方も詳しく紹介されていますので参考にされると良いでしょう。


他にもさまざまな形や作り方がありますが、もともとの関守石がこの形でしたので準じました。


悪戦苦闘でしたが無事出来上がり、気に入っていただく事ができました。

今回、作る機会をいただいたオーナー様勉強する機会をいただき、ありがとうございました。




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兵庫県宍粟市にある老舗造園業の「山崎造園」です。
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