ユキヤナギ(雪柳)の枝に、
白い小さな蕾(つぼみ)のようなものが
付いている・・・とお聞きし
伺いました。

これは、
ワタフキカイガラムシ(綿吹貝殻虫)の
雌(めす)成虫ですね。
白い綿状のロウ物質で覆われています。
ワタフキカイガラムシ(綿吹貝殻虫)の
正式名は「イセリアカイガラムシ」といいます。
植物の幹、枝、葉裏に寄生して樹液を吸汁する害虫です。
今は、
ぽつぽつ付いている程度ですが、
どんどん増えていきます。
触ると"ぶにゅ~"っとしたかんじで、
柔らかいです。
指でつまんで取れます。
ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)の
雌(メス)の成虫は、
橙色している殻のほうに脚(あし)があり、
白い綿状の物質は、卵嚢(らんのう)です。
中に卵がたくさん入っています。わたしは、
ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)の
雄(おす)の成虫に遭遇したことは無いのですが、
羽がある蛾(ガ)のような昆虫だそうです。
カイガラムシの駆除ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)の
幼虫は、殺虫剤で駆除できます。成虫になると
ロウ物質に覆われ殺虫剤は効かなく、枝や幹に付いた殻ごと手作業で(ブラシなどを使って)そぎ落とすことになります。
観察中、どこからともなく
てんとう虫のベダリアテントウが数匹
現れました!人間に警戒心がないのかもと(笑)

(
救世主来る。害虫の天敵
「ベダリアテントウ」の登場!)
害虫退治をしてくれる、この
ベダリアテントウ(てんとう虫)は、
ワタフキカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)の
幼虫も成虫も捕食してくれます。
こっちの葉にも、
ベダリアテントウ(てんとう虫)が現れました!
(ベダリアテントウを導入して防除に成功した例は多数有名です!)
ユキヤナギ(雪柳)は、
孫生え(ひこばえ)がたくさん伸びてきます。
枝が密生していると
湿度が高くなり、
カイガラムシが発生しやすいです。
今は10月下旬とあって、花芽が付いていますが、株元をすっきりさせて枝を透いていくことをご提案しました。(*^0^*)
ユキヤナギの剪定適期ユキヤナギ(雪柳)の剪定は、花後すぐ4月~5月が適しています。刈り込める時期です。
夏にぐんぐん枝が伸び、秋~以降に翌年開花する花芽を付け始めます。
茂った枝を間引く剪定は、花芽ができる前の8月下旬〜9月上旬には済ませておきます。
落葉期に剪定する際は、不要な枝を透かす程度にとどめておきます。
山崎造園では、庭木の剪定、庭管理、芝刈り・草刈り・雑草除去、庭の増設・改修工事など、成長しすぎた樹木の伐採や抜根工事も行っております。
薬剤散布なども承っておりますお気軽にご相談ください。
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