2013.06.18 20:11|作業
先日UPした「関守石」と一緒に竹垣も併せて施工しました。

四つ目垣や井戸蓋、袖垣などをお茶会に合わせて青い新しい竹で作り直すものです。

その際に「竹を磨く」工程があります。埃や汚れを取り除くのですが、今回さまざまな物で磨いてみました^^

以前に私が親方から聞いた方法は「もみ殻で磨く」方法でしたが、磨きムラができたり、細かい傷ができたりとあまり私自身が気に入っていなかったのです。

それぞれやり方と私の見解を紹介します。

1.「塩で磨く」

この方法だと細かい傷が出来ませんでした。が、手間がかかるのと、割と力が必要だったので大量に磨くのには難しい方法でした。少量の場合は良いかな。

2.「少量の水を混ぜた塩で磨く」

僅かに水を混ぜる事で塩が竹に絡みやすくなったのであまり力が必要ではなくなりました。これだと大量の竹を楽に磨けます。
難点は水洗いの工程が追加になること、長い竹だと取り回しに手間がかかる事でしょうか。
塩がついてしまうので傷がわかりにくく思わぬ出来栄えになってしまった竹もありました^^;養生に注意ですね。

3.「台所用のメラミンスポンジで磨く」

新素材です。一緒に仕事をしているM君がこれはどうかと持ってきてくれました。
素晴らしく良く落ちます。1,2の方法のいいとこ取りのような感じです。力がいらず、水洗いの工程も省かれました。傷もつかないので仕上がりに注意しなければならない箇所にはうってつけです。ただ細かく磨くので磨き切れてないとその差がよく目立ちます。


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↑使用前


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↑磨く工程中


ついでに磨いた竹で製作した竹垣と井戸蓋です。

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↑井戸蓋です。竹もきれいになっているでしょ。

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↑丸い井戸蓋を製作です。編みこんでから丸く切ります。

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↑孟宗竹の袖垣です。

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↑四つ目垣と枝折戸です。


井戸蓋の出来上がりです。
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今回とった方法以外にもたくさんのやり方があるとおもいますが、私的には2と3はおすすめです。特に3はいいですよ^^



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2013.06.15 18:12|作業
関守石を製作しました。

~ 関守石とは、茶庭や露地の飛び石や延段の岐路に据えられる石で、蕨縄やシュロ縄で十文字に結んである小石のことです。

 茶道の作法において、この石が置かれた場合、「これより中に入ることは遠慮されたし」の意味があり、これから先、客の出入りを遠慮してもらうための印として関守の役をもたせたためにこの名があります。~  

以上転載です。


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↑これが関守石です。何げなく置いてありますが主人の心づかいが表れています。



オーナー様がお茶会を主催されていて、その為に傷んだ関守石を作り直すのが今回の依頼です。



お恥ずかしい話ですが今回この依頼があるまで一度も作った事がなく受けるのを戸惑いましたが、「あなたなら作れるでしょ^^」と言っていただき、勉強させていただくつもりでやらせていただきました。


自分への忘備録のつもりで今回作り方を紹介します。

1 握りこぶし大の石と黒のシュロ縄(一ヒロの物と60cmの物 2本使います)

2 一ヒロのシュロの真ん中で輪を作り、石の安定する面に輪を置きます。

3 結んだ輪のシュロの一方を輪に通し、裏側で交差して十字にします。両方とも再度輪に通して十字に交差した箇所で一度シュロを固定します。今回は男結びにせず編んだシュロの下に挟んで固定しました。
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4 60cmのシュロを編み込みます。これで十字に交差した箇所から四本のシュロが出てくるようになりました。
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5 畳結びをしていきます。ちょうど四つの花びらができるような感じです。
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6 畳結びを何度もしていきます。結び目をまっすぐに見せる場合は右回転→左回転→右回転と交互に編んでいきます。
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7 任意の高さまで編み込めたら四本のシュロを結びます。一本で残り三本まとめて結ぶと四本全部がまっすぐ立ちます。
P1060239.jpg


完成です。
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わかりにくい説明ですが調べると他の方も詳しく紹介されていますので参考にされると良いでしょう。


他にもさまざまな形や作り方がありますが、もともとの関守石がこの形でしたので準じました。


悪戦苦闘でしたが無事出来上がり、気に入っていただく事ができました。

今回、作る機会をいただいたオーナー様勉強する機会をいただき、ありがとうございました。




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2013.02.07 19:18|作業
先日、長女ちゃんと一緒にラティスのペンキ塗りをしました。

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ラティスは使いやすく、また値段も手頃ですから使っている方も多いですよね。

今回は一部で無垢材を使用したのでその保護も含めて2度塗りしました。

ラティスはどうしても塗装が剥げたり止めてあるタッカーが錆びて壊れたりしますから消耗品になってしまいやすいです。やはりその辺りは意識しておいて、あとはこまめに塗装したりすることでいくらかでも永く使いたいですよね^^



使用したのは

ニッペ 水性ガーデン用ステイン(防虫・防腐剤)
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トム・ソーヤのように楽しくできました^^



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2012.12.04 19:14|作業
アプローチにはいろいろな仕上げがありますね。

石張り、化粧砂利洗い出し、タイル、レンガ、土間コンクリートなどなど・・・
数え上げればキリがありません。
ですが、やはりアプローチは普段一番使う通路ですから安全であることが一番だと考えます。

状況によっては苔がついたりします。そんな時はお気軽にお声をかけてください。
洗浄によってきれいになります。

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2012.11.05 18:16|作業
大がかりな伐採工事を連続して行いました。

1件はセンペルセコイアという常緑大高木、高さ110mに達する樹高世界一の木を2本伐採です。

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根本径1.2mの大木でしかも家に隣接。周囲は塀に囲まれえていますので25tラフターとゴンドラを使用しました。
さすがにこの条件では私たちの手に余りますので専門の方に依頼をし、私たちは伐採後の後片づけをします。


家が近いので3~4mで樹木上部から幹を切断し、そのまま吊り上げたまま地上に下ろしてから枝の処理です。

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このスケール感が写真からつたわればよいのですが、枝先は私道の道いっぱいに広がっています。

予定では2日間の作業を見ていましたが、当日は風もなくまた作業ヤードも十分あったので1日で完了。オーナー様も安全に作業が完了したことに安堵されていました^^



もう1件は松くい虫によって枯れた赤松の伐採です。これもまた建物に隣接していました。

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ですが重機でけん引すれば安全に倒すことができると確認しましたので自社で伐採を行いました。

滑車とワイヤーを用いて重心を安全側に引っ張りながらの伐採は非常に緊張します。
間違っても失敗は許されないので安全の上に安全を確認しながらの作業です。

私が確認しながらチェーンソーをふるいましたので切断状況は一切なし!
とても写真を撮ることまで気が回りませんでした。

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結果は思った通りに倒すことができ、無事作業を完了しました。

こういった作業は普段あまりありません。
一つの油断、一つの過信で取り返しのつかない事故になりえます。
事前の準備と的確な状況判断で今後も無事にこのような作業を続けていきたいです。





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Author:yamasaki-zoen
兵庫県宍粟市にある老舗造園業の「山崎造園」です。
庭木の手入れ・剪定・植栽1本から対応しております!エクステリア外構工事、造園土木工事はもちろん、坪庭や茶室の庭園、空き家・空き地の庭管理、倒木や枯れ木の撤去や移植、建物周囲の垣根・庭工事・増改築、庭のタイル磨き、季節の花の入れなどお気軽にご相談ください。

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